本日2022年8月3日、星野リゾートの温泉旅館『界由布院』が大分県・由布院温泉に開業します。
『界由布院』は「棚田暦で憩う宿」をコンセプトとし、宿泊者向けに【ご当地楽「原風景を感じる、わら綯い体験」】のサービスを行います。
この度、このご当地楽の技術監修に携わらせていただきました。
5年間ほどの準備期間の中で、改めて自分たちの仕事の中心である「綯(な)う」ということについて見つめ直すことができたように感じています。
縄を綯うことは日本の稲作文化とともに発展してきた技術です。
米を育てて副産物として獲れた藁でしめ縄をつくり、今年の豊作への感謝とともに次の年の五穀豊穣を願った日本人の原風景の中心に縄綯いがあったのだと思います。
綯うという言葉は今ではほとんど聞かれなくなり、その技術も伝承されているところが少ないという現状があります。
この施設では短い時間ではありますが、稲藁を使った本物のわら綯い体験ができます。
スタッフさんが高いレベルで技術と知識の習得をされていますので、他にはない日本人の手仕事の原点に触れる体験サービスが実現すること思います。
ご自分で綯った縄は小さなお守りにして、アレンジして持ち帰ることができるようになっています。
施設の設計・デザインは隈研吾さんが担当しており、建物も必見ですが、他にも見どころ感じどころ満載の温泉旅館です。
皆さま、機会がありましたら『界由布院』でわら細工たくぼが監修した「わら綯い体験」に参加してみてください。
スタッフさんが、わら打ちをしながらお出迎えしてくれることと思います。